教科書やカリキュラムが新教育課程に変わるタイミング
いつもブログを読んでくださり
ありがとうございます!
理科教育と幼児教育
中高生の学力と乳幼児期の学びについて考えている岡田亜紀子です。
今日は幼児期から少し離れて、
本業の話を少し。
現在は、高等学校の教科書を編集しています。
小学校が2020年度から
中学校が2021年度から
高等学校が2022年度から
新教育課程の教科書に変わります。
では、どのタイミングで教科書が新しくなるのか?
おそらく兄弟姉妹がいらっしゃる方は、兄弟姉妹で同じ教科書かな、問題集が使えるかななどなど考えられると思います。
受験生だと、浪人したらどうなるのか気になりますよね。
(1)小学校と中学校の教科書変更(カリキュラム変更)のタイミング
小学校と中学校については、
小学校が2020年度
中学校が2021年度に
一斉に切り替わります。
例えば、現在の小学六年生は
2020年度に中学二年生、この年度までは現行課程の教科書です。
(中学一年生と二年生が現行課程)
しかし、中学三年生になるときに、新教育課程の教科書になります。
中学校では、今回も生物領域を中心に学習内容の変更が多くありますので、
中学一年生と二年生の時の現行教科書では、内容が不足する可能性があります。
なので、「移行資料」と呼ばれる補助教材が、中学校3年間の途中で新教育課程になる学年には配布されます。
例として挙げた現在の小学六年生は、
中学一年生と二年生のときに現行課程の教科書プラス、新教育課程に合わせた移行資料が配布され、
無事に中学三年生で新教育課程に対応できる
という感じです。
なので、高校入試では、新教育課程の教科書での出題と考えていいです。
移行資料は、教科書に比べると薄っぺらいので、失くさないように、
と思います。
(2)高等学校の教科書変更(カリキュラム変更)のタイミング
高等学校が2022年度から新教育課程が始まります。
教科書は小中と異なり、順次、変更になります。
カリキュラムも順次変更ですので、
例えば、2023年度は
高校一年生と高校二年生は新課程だけど、高校三年生は旧課程
という感じになります。
小中のような移行資料はありませんので、基本的には入学した年度が、履修する年度が、新か旧かで考えます。
なので、2021年度に高等学校に入学する学年は、浪人したら有利か不利か
などが言われるわけです。
使用する教科書も、
2022年度以降は基本的には新課程の教科書が購入でき、旧課程の教科書は購入しにくくなる感じです。
切り替わりのタイミングにあたるなら、
自分が将来、何を学びたいのか、
どこの大学に進学したいのか、
入試科目は何か、
高等学校で何を履修するのか
「見通しをもって」おかないと、
高校三年生になったときに、いきなり履修したい教科が出てきても、
同級生と同じ教科書が入手できない
という可能性もあります。
2022年度からの高等学校新課程は
これまでと大きく異なります。
都内など中高一貫校希望者が多いですが、
中学入試時点で、その先の「見通し」はどうですか?
高等学校新課程については、また別途記します。
岡田亜紀子
0コメント