学校選びについて思うこと
フラワー工房Aki岡田亜紀子です。
本業では、微力ながら、理科教育に携わっております。
幼稚園受験、小学校受験、センター試験、中学受験が終わり、残すところは国公立大の本番と公立高校入試…
この頃になると、一部のメディアでも先生方の間でも「学校選び」などが話題になります。
そこで、常々思うことを綴ります。
[1]なぜ学校を選ぶのか?
「人は環境がつくる」
「環境は人がつくる」
これは、以前、編集委員会の代表の東大名誉教授の先生が、よくおっしゃっていたことです。
いくら学習指導要領が変わっても、
大学入試や大学で学びを極めていくために求められるものは変わらない。
だから、質の高い教科書というのは普遍で、いつの時代にも必要とされるものである
と。
高校になると、教科書は各学校で、学年やコースに合わせて教科書を担当する先生が選びます。
公立小学校や中学校では教育委員会中心に教科書が決められますが、国立小中学校と私立学校は、高校と同じ独自採択となります。
「私立なら難しい教科書を使っているのではないか」
「私立なら難しい問題集を使っているのではないか」
「私立なら公立よりもいい授業が受けられるのではないか」
「私立ならいい子が集まるから、安心して勉強などに取り組めるのではないか」
当然の思考だと思いますが
はたして、いつの時代もこれが通用するのか?
と思うのです。
[2]教育界の大変化
2020年、東京オリンピックの年ですが
教育界でも、大きな変化があります。
まず1つは、
小学校から順次、新学習指導要領に合わせた教科書が使われ始めます。カリキュラムも一気に変わります。
今回の指導要領の改訂は、国語や社会は大きな変化です。理科や数学については、科目の本質(学び取らなくてはならないこと」は変わりませんが、学び方が大きく変わります。
そして2つ目が、
大学入試では、新共通テストが始まります。この年の受験生は現学習指導要領で学んだ生徒ですが、試験の形が変わります。
新学習指導要領の施行より前に、試験が変わります。
2つ目に補足すると、2017年、2018年と新共通テストのプレテストが行われ、実際のセンター試験も新しい色が見えてきています。
いわゆる、超トップクラスの学校や生徒以外では、従来型の勉強をしていたら対応できなくなっています。
入試の変化として、東大の先生方は「んー、別に」とおっしゃいます。
東大は以前から、考えられない生徒、探究できない生徒、東大に合格することがゴールである生徒はいらないので、それなりの入試を課していたからです。
入試改革によって、東大を狙っている生徒以外は、従来型の勉強をしていると、センター試験でさえ厳しくなってきています。
[3]新学習指導要領の背景
新学習指導要領の背景や新共通テストの背景にあるのは、「読解力」と「経験」です。
ここ10年〜20年ほどで、子供達の読解力は大きく低下しています。
ゆとり教育の影響も大きかったでしょう。子供達の幼少期の過ごし方の変化も大きかったのでしょう。
ゆとり教育を脱却しようと学習指導要領の改定時に学ぶべき内容は増えましたが、思うように結果は出ず、
むしろその前から言われていた幼少期の過ごし方の変化の影響が引き続き目立っていました。
学習すべき内容を増やしたけど
教科書一冊読みきれない
読解力がない
そもそも一段落内に書いてあることを読み取れない
字面は追えるけどわかってない
そこそこ読めたところで、幼少期の経験が不足していると何だか理解できない
ちなみに、幼稚園、保育園については、この平成30年4月から、いち早く新保育指針(学校でいう新学習指導要領)から実施されています。
認可保育園や公立幼稚園では、比較的マジメに新しい保育指針に則ろうという動きが見られています。
ただ、実際に「変われるか」は
トップに立つ人の方針や先生の力量によるのでしょうが。
そして、私学は別です。
公立小中学校と同じ、独自です。
新保育指針や新学習指導要領を勉強し、園長、校長が率先して改革している学園もあれば、完全に置いていかれているところも。
公立だから
私学だから
国立だから
ではなくて、
どういう教育を受けてきたどんな授業をする先生いるのか、
しっかり内容をみないとわかりません。
次に続きます…
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